2012年12月01日

**植物園にも冬が近づいてきました**

府立植物園:コダチダリア.jpg
12月に入り、ずいぶん寒くなってきました。最近は日中でも息が白くなりますね。
植物園のある左京区北山地域は、晩秋から冬にかけて天気が崩れやすく、ふいに小雨が降ってくることもあります。つい最近この天気を「北山時雨」と呼ぶ事を地元のお客様に教えていただきました。
四季 彩の丘は、リニューアル後初の冬を迎えようとしています。植物がこの新しい環境で寒さを乗り切れるのか、職員も少し心配しています。
しかし冷たい北山時雨に濡れながらも、コダチダリアが花を咲かせ、見頃を迎えています。
普通コダチダリアは5mほどにもなり、花を近くで観察できないのですが、彩の丘のコダチダリアの草丈は2mほどに小さくしていますので、間近で花を楽しめます。霜で花が傷んでしまうため、ご覧になられるお客様はお早めに。
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2012年11月30日

ソテツにこも巻きをしました

京都府立植物園:ソテツのこも巻き.jpg
紅葉シーズンも終わりに近づき、いよいよ明日から師走ですね。植物園では本日、師走の風物詩―ソテツのこも巻きを行いました。

例年通り樹木係総出、そのうえ今年は特別に副園長の応援もあり総勢8名で、朝から3時半までかかりましたが、植物園会館前の1株と観賞温室前の1株、合計2株のソテツに冬支度が整いました。

こも巻きに使用するするのは、わらを編んだ菰(こも)と荒縄です。こもは、あらかじめ押切りで半幅に切り揃えておきます。これを下から順に荒縄で取りつけていきますが、その前に硬い葉を縛れる程度に剪定し、これを荒縄で縛っておきます。二人一組の向かい合わせになり、一人がこもの長さを調整したものを反対側から巻き付け、もう一人がきれいに整えて荒縄で縛ります。一段ごと水平ににずらしていくのですが、ずらす幅を揃えるときれいに見えます。たよりない子株には竹製の支柱を取り付けたり、急に太さが変わる部分には詰め物をするなど、随所に細かいコツがあって、職員から職員に代々伝授されています。

最後に天端のこもが風で飛ばされないよう縄で押さえ、さらに太い幹が倒れないよう幹同士も荒縄で結び合わせれば完成。こも巻きは例年、気温の上昇を見ながら3月末頃に外します。

毎年この時期に暖かそうなこもをかぶったソテツを見ると、冬が来たーという気分になります!皆さんも植物園名物−こも巻きされたソテツを、ぜひ一度見にいらしてください。



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2012年11月26日

四季彩の丘でレオノティス・レオヌルスが咲き始めました

四季彩の丘でレオノティス・レオヌルス(Leonotis leonurus シソ科)が咲き始めています。南アフリカ原産の非耐寒性低木で、日本の西南部や南部暖地では戸外で越冬可能です。花冠は橙紅色で長さ7から8センチ。白花品種があります。英語名はライオンの耳(Lion's ear)、属名もギリシア語Leon(ライオン)とous(耳)に由来し花冠がライオンの耳に似ていることにちなみます。

京都府立植物園:レノティス・レオヌルス.jpg
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2012年11月25日

ラパジェリアが咲いています!

lapageria rosea.JPG
観覧温室の冷房室で、ラパジェリア ロセアが咲いています。
チリ南部原産、ユリ科の半耐寒性の常緑つる性植物で、1属1種、チリの国花です。
夏の暑さに弱いため、日本の気候では栽培しにくいですが、場所を選べば屋外でも花を楽しむことができます。
属名はナポレオン1世の皇后ジョセフィーヌが少女時代に住んでいた領地ラ・パジェリーの地名にちなんでいます。
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2012年11月22日

雪に負けない

府立植物園:スノードロップ.JPG

スノードロップ(Galanthus nivaris)が球根ガーデンで咲いています。別名が「待雪草」とよばれ、雪がふったり消えたりする時期に咲きます。
花の少ない寂しい季節、雪に埋もれても花を咲かせる姿に勇気をもらえます!!
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2012年11月20日

ルティア・フルティコサが咲きました!

P1150849.jpg

観覧温室のジャングルゾーンではキツネノマゴ科のルティア・フルティコサが咲きはじめました。
あまり明るい場所ではないので花つきはよくないですが、とてもユニークな花です。
花をウサギに見立てて「Rabbit ears」、また、ハチドリに見立てて「Hummingbird plant」などの別名があります。
posted by 京都府立植物園 at 18:03| 植物園最新情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月18日

ムクナベネッティが咲き始めました!

MucunaBennettii.JPG
観覧温室の水生・食虫植物ゾーンでは、世界で一番美しいつる性植物ムクナベネッティが咲き始めました。
ニューギニア原産、マメ科の大型つる性植物で、下垂した総状花序に多くの鮮やかな橙赤色の花をつけます。
約90本の花序がこれから順次開花していきます。写真右側の花序が蕾、左側が開花した状態です。
見頃は11月下旬から。
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2012年11月16日

紅葉いろいろ その2

京都府立植物園:紅葉いろいろ2.JPG
昨日に続き、いろいろな紅葉(黄色、褐色も含まれます)を紹介します。
数日来、雨が続いていますので、色もさらに鮮やかに見えます。
持ち帰ることはできませんが色合いを楽しんでいただければと思います。
写真の葉:カツラ、クヌギ、フウ、カエデ、カラコギカエデ、ハウチワカエデ、コハウチワカエデ、ソメイヨシノ、マユミ、サルスベリ、シナマンサク、ブナ、ピンオーク、ブラックオーク、レッドオーク、カキノキ、トウカエデ、モミジバフウ(アメリカフウ)
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2012年11月15日

紅葉いろいろ

京都府立植物園:紅葉いろいろ.jpg
植物園では、いろいろな紅葉(黄色、褐色も含まれます)が楽しめます。
今年は順調に冷え込み、全般的に昨年より1週間ほど早く紅葉が進んでいます。
落葉しはじめる木やまだまだ緑の木があったり、コントラストが楽しめる時期です。
そんなとき、足元を見るといろいろな葉が落ちています。
持ち帰ることはできませんが色合いを楽しんでいただければと思います。
写真の葉:イチョウ、ヤハズホオノキ、ブナ、エノキ、サワシバ、ケヤキ、ナラガシワ、フウ、ナンキンハゼ、ヤマモミジ、コクサギ、カラコギカエデ、メグスリノキ、ユリノキ、ハウチワカエデ、イロハモミジ、イタヤカエデ、ハナノキ、マルバノキ、カナクギノキ
posted by 京都府立植物園 at 17:08| 植物園最新情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

四季彩の丘でサネカズラの果実が見頃を迎えています

四季彩の丘でサネカズラ(Kadsura japonica)の果実が見頃を迎えています。サネカズラはマツブサ科の植物で関東、東海、北陸以南に自生しています。また台湾、朝鮮半島南岸、済州島にも分布します。汁液、つるが滑らかなことから「サナカズラ(さ滑かづら)」、転じてサネカズラになったと言われます。汁液は塗料もしくは整髪料として使われ、ビナンカズラ(美男葛)の別名があります。雌雄異株ですが同株のものもあり、両生花が混じる場合もあります。8月頃開花し晩秋に果実が赤く熟します。鳥の害がなければ年内はお楽しみいただけると思います。
府立植物園:サネカズラ.JPG
posted by 京都府立植物園 at 09:00| 植物園最新情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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