2012年09月12日

ヒョウタン

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最古の栽培植物のひとつで、原産地のアフリカから食用や加工材料として全世界に広まったと考えられている。かんぴょうを作るユウガオとは植物種としては同一で、上下が丸く真ん中がくびれた形のものをヒョウタンと呼び、ヒョウタンのうち苦味が少なく食用になるものがユウガオとして選別されたと考えられている。
古くは「ひさご」といい、ユニークな形が広く親しまれ水筒や酒器に利用されてきた。利便性が高く、縁起物として武将の旗印の意匠に用いられ、掛け軸や器、染め物などにも多く見られる。
四季 彩の丘で、9月下旬まで
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2012年09月07日

センニンソウが満開

センニンソウ.JPG
植物生態園ではセンニンソウの白い花が満開を迎えています。センニンソウは漢字では仙人草と書きます。
花の終わったあとにできる果実に羽毛状の花柱がのこり、それを仙人のひげに見立てたからです。
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2012年09月06日

イエライシャンの香り

京都府立植物園:夜来香.JPG

インド〜インドシナ原産のつる性植物で、観覧温室前に鉢植えで展示しています。
花は直径約2pで、葉腋から十数花を房状につけ、夜になると甘い香りを発散させます。
昔、戦乱時代の中国で、城を占領した兵士たちが、夜来香(イエライシャン)の香りにつつまれているうちに戦意を失った、という伝説があるそうです。
イエライシャンといえば歌のイメージが強く、この植物のことが知られることになったのはつい最近のようです。
ただし、歌の植物は本種ではなく、チューベローズ(月下香)との説もあります。
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2012年09月05日

ヨルガオ咲いてます!!

京都府立植物園:ヨルガオ半開き.JPG 京都府立植物園:ヨルガオ開花.JPG

北山ワイルドガーデンにてヨルガオが咲いています。
ヨルガオは熱帯アメリカ原産の植物です。直径約15センチある大形の白花を咲かせ、芳香を放ちます。夕暮れから開花するため、開園時間内には花を観賞することは難しいですが、9月30日に催される「名月 観賞の夕べ」では観ていただくことができると思います。お楽しみに!!
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2012年09月03日

バラの剪定

京都府立植物園:バラ剪定.jpg

洋風庭園では秋の開花にむけて、バラの夏剪定(秋剪定)を行っています。作業は四季咲き大輪種および中輪房咲き種の剪定です。品種によって、剪定から開花まで45日〜60日かかるので、品種ごとに切る日を変えています。写真の品種は、通称「アンネのバラ」で有名な中輪房咲き種の「スヴ ニール ドゥ アンネフランク」です。開花は10月中下旬。お楽しみに!!
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2012年09月02日

サルコケファルス・ラティフォリウスの開花

京都府立植物園:サルコケファルス.JPG

観覧温室のジャングルゾーンでは白いボールのような花が咲いています。
これはサルコケファルス・ラティフォリウスというアカネ科の熱帯花木で、
ジャングルゾーンの池の上で咲いています。
毎年咲いているのですが、開花期が短いこともあって、今まであまり紹介していません。
また、花は葉の下で咲くので、あまり目立たないのです。
色も白色だし…。
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2012年09月01日

パンパスグラスの花穂が開きました!!

京都府立植物園:パンパスグラス.jpg
四季 彩の丘内にある中央の丘東側にて、パンパスグラスが穂をのばしています。
このパンパスグラスは、今年の春に植え付けを行ったもので、ちゃんと花が咲くか職員も心配していましたが、今年も穂を見ることができました!
開花しているのはわい性の園芸品種1株で、これから秋に向かうにつれ、種子ができ、さらに穂のボリュームが増すと思われます。
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2012年08月30日

ナンバンギセル&タヌキマメが見頃です

京都府立植物園:ナンバンギセル.jpg京都府立植物園:タヌキマメ.jpg

来園者に人気の植物2種が、植物生態園で見頃を迎えています。

ハマウツボ科のナンバンギセル(Aeginetia indica)は、ススキなどの根に寄生し、すべての栄養分を他の植物体から得る完全寄生植物です。葉をもたず、植物体全体に葉緑素がなく、光合成を行わずに生きる珍しい植物です。

淡い紅色のぼかしがかった花は、地面の下に隠れたススキの根から伸び出しています。

その形が南蛮渡来のキセルに似ているからナンバンギセル。別名を思草(おもいぐさ)といいますが、これは花がうつむき加減に咲く姿が物思いする人(松谷名誉園長によればロダンの「考える人」)に似ているからとも。

タヌキマメ(Crotalaria sessiliflora)は、マメ科タヌキマメ属の1年草。本来は田んぼの畦など日当たりが良くやや湿った場所に生育する植物です。

そのユニークな名前は毛の多い萼がタヌキに見立てられたという説と、正面から見た花の姿からとも、萼につつまれた豆果の様子からともいわれます。とにかく一度見たら忘れられない、ほのぼのとした姿をしていますが、ひとたび花開くと、はっと目を引く濃い青紫色の花が美しく、来園者に人気があるのもうなづけます。

こぼれ種で増え、バックヤードでは鉢物の雑草なのですが、つい除草の手が甘くなります。そっと抜いて、できるだけ植物生態園に植え付けるようにしています。

当分見頃が続きます。皆様のお越しをお待ちしております。


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2012年08月27日

人気の「京の伝統野菜」 何種類?

 京料理の素材として人気の「京の伝統野菜」は、京都で明治以前から導入栽培され、伝統的に生産され続けている野菜で、昭和62年から京都府が認定しています。
 既に絶滅したものもありますが、全部で40品目もあります。
 植物園では、伏見とうがらし、賀茂なす、鹿ヶ谷かぼちゃなど、個性的な京の伝統野菜が、ちょうど食べ頃になってきました。
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2012年08月26日

四季 彩の丘で賀茂ナスが実っています

四季 彩の丘で賀茂ナスが実っています。賀茂ナスは江戸時代から京都市北区の上賀茂地域で栽培されてきたナスの品種です。賀茂ナスは栽培上、多量の水を必要とするので水の供給に不安のない、賀茂川周辺で発展してきたと考えられます。品種の起源は明らかではありません。直径は12から15センチ、重さ1キロにおよぶものもあり、皮はやわらかく、肉質はしまっており、歯ごたえがあります。賀茂ナスの田楽はよく知られていますが、煮物にもよく使われます。京都府立植物園:賀茂ナス.jpg
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2012年08月25日

カカオの果実が育ち始めました

cacao.JPG
観覧温室の熱帯有用作物室にあるカカオの果実が少しずつ大きくなりはじめました。
カカオノキは熱帯アメリカ原産、6〜8mの小高木ですが、今回は幹の低い位置に着果しています。
果実の大きさは現在5cm程度ですが、生長すると15〜30cmになります。
中にある種子(カカオ豆)は、発酵、洗浄、乾燥の後、炒って種皮を除き、粉末にして砂糖、香料、デンプンなどを混ぜて固めたものがチョコレート、粉末を圧搾してカカオ脂を除いたものがココアになります。
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2012年08月24日

センニチコウ

京都府立植物園:センニチコウ.jpg
熱帯原産の一年草。頭状の花を茎頂につける。花は紫紅色や白色をした乾質の小苞が目立ち、ドライフラワーとして利用され、お盆には仏花として用いられる。葉や若芽は東南アジアでは食用にされ、中国では咳止めの薬草として利用される。またウィルスの指標植物としても用いられる。
北野天満宮にはずいきやその他の野菜で飾ったお神輿が加わるずいき祭りがあり、千日紅の赤花を糸に通して巻き付け、鈴をつけた「真紅」を前後に4本取り付け神輿を飾る。同様のずいき神輿は京田辺市の棚倉孫神社でも五穀豊穣を祈願して作られる。
9月中旬まで正面花壇(京都府立植物園)
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2012年08月22日

ソライロアサガオが見頃です

京都府立植物園:ソライロアサガオ.JPG

 植物園会館前にて、ソライロアサガオが見頃をむかえています。
ソライロアサガオは、花柄は葉柄より長いので花が目立ち、また1花序当たりの花数も多く順次開花していき、長期間花を楽しむ事ができます。花は漏斗形で、花冠は青色、花筒上部は白、下部は黄色です。当園ではもっとも人気の高い園芸品種‘ヘブンリーブルー’を採用しています。‘ヘブンリーブルー’の花の青色はじつに美しいのですが、土壌伝染性のバクテリアにより立ち枯れ症状をおこすことがあり、今年も数株が被害にあいました。



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2012年08月21日

ヒョウタン、ブ〜ラブ〜ラ・・・四季 彩の丘で見頃を迎えてます

京都府立植物園:マランカ.jpg
四季 彩の丘内、パーゴラ奥のヒョウタン棚にて、ヒョウタンが見頃になりました。
どのヒョウタンも特徴的な形の実をしていますが、特にお客様の興味を引いているのが写真の`マランカ’。
鬼の武器というか、吹きガラスというか・・・不思議な形の実が風に揺られてブ〜ラブ〜ラしています。
まずこの`マランカ’を初めて見て、ヒョウタンだと思うお客様は少ないはず。
実際に職員が「これもヒョウタンの1種です」とお客様に案内すると「えぇ〜?」というリアクションをよくいただきます。
他にもおもしろい形のヒョウタンがありますので、ぜひお越しください。
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2012年08月20日

コショウの実がなりました!

京都府立植物園:コショウ.JPG

観覧温室の熱帯有用作物室では香辛料でおなじみのコショウの実が成っています。
コショウはインド南部、スリランカ原産のつる性植物で、長さ4〜8mほどに伸びます。
花序は10〜15pで、葉と対になる位置から垂れ下がり、小さな花をたくさんつけます。
果実は直径約5oで、緑色から赤色、やがては黒色となって熟します。
未熟果を乾燥したものが黒コショウで、完熟果を半発酵させ、果皮と果肉を取り除いたものが白コショウです。
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2012年08月19日

さわやか植物生態園〜花も見ごろです

京都府立植物園:カノコユリ.jpg京都府立植物園:ヒオウギ.jpg京都府立植物園:コバギボウシ.jpg
まだまだ残暑が続きます。
暑い日には植物生態園へぜひお越しください。
涼しい木もれ日のなか、のんびり歩けばカノコユリ、ハマカンゾウ、ヒオウギ、コバギボウシ、フシグロセンノウなどの夏の花が元気に咲きそろっています。
かたわらにはキキョウ、オミナエシ、ススキなど秋の七草が咲き、移りゆく季節を感じさせます。
この儚く美しい季節を植物園でご一緒に。皆様のお越しをお待ちしております。
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2012年08月17日

「トウガラシ」って面白いんです

UFOピーマン.jpgブラックパール.jpg
 ワイルドガーデンにトウガラシ類を植栽したコーナーがあります。
 観賞用トウガラシではカラフルな色となる「紫炎」や黒い実の「ブラックパール」を始め、激辛で有名な「ハバネロ」や「シマトウガラシ」さらには「UFOピーマン」と呼ばれるユニークな形のものなどほとんどの種類で果実が実り、がそろそろ見頃を迎えます。日を追って変わる果実の色、なるほどと思わす品種名、思わずアクセサリーとして身に着けたくなるものなど魅力いっぱいです。
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2012年08月15日

ジャコウアゲハがウマノスズクサに産卵しています

京都府立植物園:ジャコウアゲハ卵.jpg京都府立植物園:ジャコウアゲハ.jpg
四季彩の丘でジャコウアゲハがひらひらと舞い、ウマノスズクサに産卵しています。ジャコウアゲハの幼虫はウマノスズクサを食草としています。ウマノスズクサ(Aristolochia debilis)は植物体内でアリストロキア酸という毒性物質を産生します。          
ウマノスズクサは体内に毒性物質を有することで昆虫などからの食害を防いでいますが、ジャコウアゲハの幼虫はアリストロキア酸に対して耐性があり、むしろアリストロキア酸の毒を体内に取り込み天敵から身を守っていると考えられています。
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2012年08月11日

恵みの雨

8月に入って、やっとまとまった雨が降ってくれました。天然の雨に勝る水やりはありません。
元気のなかった植物たちも少し元気になったようです。

DSCN5832.JPG
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2012年08月10日

新名所誕生!?

この夏 節電!
植物園では、朝の清々しい時間帯に植物を観察頂こうと、
8月19日(日)まで、7時30分に開園する「早朝開園」を実施しています。
(閉園時間は通常どおり17時(最終入園16時))

しかしながら、お昼になると。。

そこで、今年は植物園の大芝生地が、
 こども達(大人の方もOK)のクールスポットに変身!?
京都府立植物園:大芝生地に噴水?.JPG

スプリンクラーを作動させます。
実施日は、8月中の、毎週 火・木・土・日曜日
時間は、11時頃から13時頃

立入禁止のコーン外側で、ひんやり! しっとり? してください。

※雨天時は実施しません。また、水量の関係で実施しないこともあります。
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