2012年10月20日

ちょっと変わったサギソウが咲いています!

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観覧温室のラン室ではハベナリア・メドゥサ(Habenaria medusa)が開花中です。
この花は東南アジアに自生するサギソウの仲間で、地下に球根を持つ地生ランです。
日本に自生するサギソウと比べると、唇弁がかなり深く切れ込んでいます。
種小名はギリシャ神話に登場する髪の毛が蛇になった怪物にちなみます。

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2012年10月18日

イワタバコ科の植物登場!

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観覧温室の特別展示室で好評開催中の「観覧温室20年のあゆみ展」もいよいよあと3日となりました。
週替わりの植物展示コーナーでは、ベゴニア、ウツボカズラに続き、イワタバコ科の植物を展示しています。
イワタバコ科の植物は、世界の熱帯〜亜熱帯を中心に一部温帯域にも分布し、140属2000種と大変種類の多い科です。大きさや色、形もさまざまで、葉や花の造形美が魅力です。人気のセントポーリアもエントランス(入り口付近)に展示していますので、あわせてご覧ください。
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2012年10月15日

四季 彩(いろどり)の丘でバイカモが開花しています

四季 彩(いろどり)の丘水路でバイカモが開花しています。暑さに弱い植物で夏の間なかなか調子が上がりませんでした。ようやく気温も下がり、調子が上向いてきました。バイカモ(Ranunculus nipponicus var. submersus)はキンポウゲ科で
澄んだ流水に生える多年草です。直径約1.5センチのウメの似た花を咲かせ、水中に生えるため「梅花藻(ばいかも)」の名があります。
府立植物園:バイカモ.jpg

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2012年10月06日

「観覧温室20年のあゆみ展」開催中です!

京都府立植物園:20thあゆみ展.JPG

観覧温室の特別展示室では、「観覧温室20年のあゆみ展」を催しています。
国内初開花や珍しい花の写真パネルを中心に、夜咲き植物の開花ビデオ上映などを行っています。

京都府立植物園:ウツボカズラ.JPG

期間中(10月21日 日曜日まで)は週替わりの植物を展示していて、昨日まではベゴニアでしたが、本日からはウツボカズラを展示しています。
また、10月8日(祝・月曜日)13:30〜15:00には、元京都府立植物園長 高林成年氏の講演(植物園会館2階研修室)を予定しております。

期間中の温室観覧料および特別講演会は無料(ただし入園料は必要)です。
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2012年10月05日

アスクレピアスが咲き始めました。

京都府立植物園:アスクレピアス.JPG

南北アメリカ、アフリカに約100種分布しています。名はギリシア神話の英雄で医術の神アスクレピオスからつけられたとされています。草丈は1mほどになり、夏〜秋にかけて茎の先端にはねつきの羽のような面白い形をした花をさかせます。
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2012年10月02日

ようやく色付いてきました!

京都府立植物園:ノランテア.JPG

観覧温室のジャングルゾーンでは、ノランテア・ギアネンシスが色付いてきました。
ギアナ原産のつる性植物で、他物に絡みつきよじ登ります。
枝先から50pほどの穂状花序を伸ばし、径1pほどの紅紫色花を多数つけます。
花のように見えるのは赤橙色の苞で、長さ3〜4pの袋状になっています。
その中に蜜が貯まるようになっていて、それを目当てにアリが集まります。
英名は花の様子からRed Hot Poker(赤く焼けた火かき棒の意)。
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2012年10月01日

台風が過ぎ去った四季 彩の丘では・・・

府立植物園:フイリダンチク.jpg
昨日は台風17号が接近し、予定していた「名月観賞の夕べ」が中止、園自体も午前中に臨時閉園となりました。心待ちにしていらっしゃったお客様には、大変ご迷惑をおかけいたしました。
今日は開園前から職員が総出で、落ち葉や枝の収集にあたっています。

最近、四季 彩の丘ではフイリダンチク Arund danax `Versicolor' が穂をつけ秋の風情を漂わせています。フイリダンチクの原種のダンチクは、アジアから地中海沿岸に渡って分布するイネ科の常緑多年草です。主に海岸地域に自生し、群落をつくります。
このフイリダンチク、今のところ四季 彩の丘で一番大きな植物で、穂を入れると高さ3mにもなります。やっと最近穂が開き、見頃になってきたところにいきなりの台風・・・。職員もあきらめかけていましたが、今朝確認したところ、何事もなかったようにスクッと立っていました。さすが強風にあいやすい海岸由来の植物だけあって、風に強い!!
改めて植物の底力はスゴイッ、と感心させられました。
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2012年09月30日

モクセイが開花しました

京都府立植物園:ギンモクセイ.jpg

今日は台風で植物園は閉園。「名月観賞の夕べ」のイベントも残念ながら中止になってしまいました。

人影のない園内を巡回していると、あたりに漂う香り…これはまぎれもなくモクセイの香り!
確認するとキンモクセイとギンモクセイの蕾が大きく膨らんで、ところどころほころんでいます。この状態でも、すでにあたり一面いい香り。

キンモクセイよりも若干ギンモクセイの方が開花が進んでいる感じがあります。近年はモクセイの開花がやや遅めに推移している印象がありましたが、今年はほぼ例年通りの開花となりました。

明日は台風一過のいいお天気になりそうですね。青空に映える花々、それにモクセイの香りに包まれに植物園にお越しください。お待ちしております。モクセイの仲間の展示場所は植物会館前です。


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「名月観賞の夕べ」開催中止 及び 臨時閉園のお知らせ

本日(9月30日)開催予定の「名月観賞の夕べ」は、

台風の影響により、中 止 を決定しました。

併せて、暴風警報が発令されましたので、臨時閉園 も決定しました。

御理解、御協力の程 よろしくお願いします。
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2012年09月27日

秋の七草 フジバカマ

 秋の七草のひとつフジバカマが見頃をむかえました。フジバカマが風に揺れる姿が、秋の風情を醸し出しています。
 フジバカマはキク科の多年草で日本〜朝鮮半島、中国に分布しています。
 かつては、日本でも多く自生しており、ありふれた植物でしたが、近年の開発などで激減してしまいました。現在では、環境省の準絶滅危惧種、京都府では絶滅寸前種に指定され、貴重な植物となっています。
 フジバカマの花は、蝶に大人気のようで、たくさんの蝶が訪れています。(写真の蝶はツマグロヒョウモンのオスです)
 四季彩の丘、植物生態園で10月上旬まで見ることができます。IMG_0137-2.JPG
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2012年09月26日

四季彩の丘でボタンの植え付けを行いました

徐々に暑さも和らぎ、過ごしやすくなってきました。植物にとっても暑さによる負担が少なく園芸作業を行いやすい季節です。四季 彩の丘では、秋の移改植を始めています。今年6月30日にリニューアルオープンした四季 彩の丘ですが、植え付けが6月となったため暑さに弱い植物は植え付けることが出来ませんでした。これから冬にかけて、暑さに弱い植物や秋植えの球根類などを植え付けていきます。写真は植え付けをしたボタンコーナーです。
府立植物園:ボタン植え付け.jpg
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2012年09月25日

「観覧温室20年のあゆみ展」を開催します!

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府立植物園の観覧温室は、今年開室20周年を迎えています。
これを記念して「観覧温室20年のあゆみ展」と講演会を開催します。

☆観覧温室20年のあゆみ展
 場所:観覧温室特別展示室
 期間:平成24年9月28日(金曜日)から10月21日(日曜日)
 内容:これまでの出来事や国内初開花や珍しい花などの写真のパネル展示、夜に咲く植物の開花シーンのビデオ上映などを予定しています。

☆記念講演会
 日時:平成24年10月8日(祝・月曜日) 13:30〜15:00
 会場:植物園会館2階研修室
 演題:「観覧温室20年を振り返って」
 講師:元京都府立植物園長 高林成年氏

なお、期間中の温室観覧料および記念講演会は無料(ただし入園料は必要)です。
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2012年09月24日

イエライシャン

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インドからベトナムにかけて分布するつる性の低木。葉腋に十数花の淡黄色の花を房状につける。花期は8〜10月。中国では「夜来香」と書き、「イエライシャン」と読む。夜になると甘くて清らかな、えもいわれぬ香りを発散させ、歌謡曲に歌われてとくに有名となった。
夜香木と混同されることも多く、本物は1970年にタイから日本に持ち込まれたのが最初とされる。
中国では花を豚肉と炒めたり、卵とじのスープにする。花を蒸して香油を採り、眼病や肝臓の民間薬にも用いる。
観覧温室、玄関前で10月上旬まで
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2012年09月22日

キレンゲショウマ、初開花!

京都府立植物園:キレンゲショウマ.jpg

ついにやりました!
待ちに待った植物生態園のキレンゲショウマが今朝開花!
自生地では7〜8月に咲きますが京都ではこの時期になりました。
低地での栽培は、自生地には生息していない害虫のクロウリハムシの食害により蕾の落下が相次ぎ困難を極めます。このため京都府立植物園でも地植え株の開花は開園以来、初めてではないかともいわれています。

感無量です…。これもひとえに皆様の応援のおかげです。有り難うございましたm(._.)m
晩酌は奮発して発泡酒ではなくビールにします。(担当者談)。

引き続き害虫のクロウリハムシ対策のため、アクリル板の「箱入り娘」となっておりますがきれいな姿で見ていただけます。見頃は10日程度を見込んでおります。
皆様のお越しをお待ちしております!




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2012年09月21日

四季 彩の丘でツノゴマの実がなりましたよ〜!!

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9月15日にご紹介したツノゴマ Proboscidea louisianica が結実しました!!
曲がったオクラのようにも見えるこの実は、自生地アメリカの一部地域では、ピクルスに加工され、食用になります。
実の表面はべたつく毛(腺毛といいます)で覆われています。また完熟し乾燥すると実が割れ、二叉のかぎ爪のようになります。このべたつく腺毛や、かぎ爪のような形の実は、動物の毛などにくっついて種を運んでもらうために発達したものと考えられています。
この変わった実を持つツノゴマは、四季 彩の丘で見ることができます。実だけでなく、キリに似た花も可憐でかわいいので是非ご覧ください!!
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2012年09月20日

コスモス?

京都府立植物園:コスモス‘ダブルクリック’.JPG

一般的によくみる一重咲きのコスモスと比べて目を引くのが、筒状の花弁が八重咲きとなる、珍しい花型のコスモス‘ダブルクリック’です。他にも花径10cmを超える大輪咲きの品種や、白地に紅色の縁取りがはいる絞り咲きの品種など様々なコスモスをみることができます。正門前にて。
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パラミツの果実!

京都府立植物園:パラミツ.JPG

観覧温室の熱帯有用作物室ではパラミツの果実が2つぶら下がっています。
パラミツはインド原産の常緑高木で、高さ10〜20mにもなります。
花は雌花、雄花ともに集合花で、円筒形の花序になります。
花序は太い枝や幹に直接つく幹生花です。
果実は熟すと黄色になり、独特の臭気を放ちます。
生食のほか煮たり揚げたりします。
英名はジャックフルーツ(Jackfruit)で、和名のパラミツはサンスクリット語に由来し、「最高のもの」という意味です。
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2012年09月19日

キレンゲショウマ開花まで、あともうひと息?!

京都府立植物園:クロウリハムシ防除.jpg
今年はキレンゲショウマが咲きそうです!例年は蕾が黄色く色づき始める頃になるとクロウリハムシの来襲を受け、一部でも食害された蕾は落ちてしまい、なかなか咲きませんでした。そこで今年こそは…との思いで蕾がのりはじめた初夏頃から継続的に浸透移行性殺虫剤の散布、ナフタリンの設置等、様々な対策を講じてきました。それにもかかわらず今年も食害を受け多くの蕾が落ちてしまいました。しかし最後の防衛線−袋がけが今のところ功を奏しており、袋の中でつやつやした蕾が徐々に大きくふくらんで来ています。まさにわくわくする眺めです。袋を取るタイミングが難しいように思いますが、今はここが正念場と息を詰めるようにして蕾を見守る毎日です。ちなみに袋は担当職員が自宅から持ってきたお茶パックです。袋は職員が外すまでお手を触れないでくださいね。皆さんの応援をお願いいたします。
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2012年09月18日

紫色のラン開花!

trichoglottis.JPG
観覧温室の冷房室で、「トリコグロッティス アトロプルプレア」が咲いています。
フィリピン原産のラン科植物です。属名のトリコグロッティスは、ギリシア語thrix(毛の意)とglotta(舌の意)に由来し、唇弁の入口にある舌状の突起がしばしば有毛であることにちなんでいます(和名はニュウメンラン属)。
鮮やかな紫色が特徴ですが、近づいてよくみると花にも特徴があって面白いですよ。
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2012年09月15日

四季彩の丘でツノゴマが開花中です。

ツノゴマは、かぎ爪のような形の実をつけることからこの和名がついています。果実は少しずつ大きくなってきています。完熟した果実は非常に硬く、先端は非常に尖っています。中には黒く直径5ミリ程度の種が多数あります。種子はそのままでは発芽率が低いので、外皮を取り除いてやると発芽しやすくなります。写真の果実は昨年のものです。京都府立植物園:ツノゴマ花.jpg京都府立植物園:ツノゴマ種子.jpg
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