＊＊植物園にも冬が近づいてきました＊＊

１２月に入り、ずいぶん寒くなってきました。最近は日中でも息が白くなりますね。
植物園のある左京区北山地域は、晩秋から冬にかけて天気が崩れやすく、ふいに小雨が降ってくることもあります。つい最近この天気を「北山時雨」と呼ぶ事を地元のお客様に教えていただきました。
四季 彩の丘は、リニューアル後初の冬を迎えようとしています。植物がこの新しい環境で寒さを乗り切れるのか、職員も少し心配しています。
しかし冷たい北山時雨に濡れながらも、コダチダリアが花を咲かせ、見頃を迎えています。
普通コダチダリアは５ｍほどにもなり、花を近くで観察できないのですが、彩の丘のコダチダリアの草丈は２ｍほどに小さくしていますので、間近で花を楽しめます。霜で花が傷んでしまうため、ご覧になられるお客様はお早めに。

ソテツにこも巻きをしました

紅葉シーズンも終わりに近づき、いよいよ明日から師走ですね。植物園では本日、師走の風物詩―ソテツのこも巻きを行いました。

例年通り樹木係総出、そのうえ今年は特別に副園長の応援もあり総勢８名で、朝から３時半までかかりましたが、植物園会館前の１株と観賞温室前の１株、合計２株のソテツに冬支度が整いました。

こも巻きに使用するするのは、わらを編んだ菰（こも）と荒縄です。こもは、あらかじめ押切りで半幅に切り揃えておきます。これを下から順に荒縄で取りつけていきますが、その前に硬い葉を縛れる程度に剪定し、これを荒縄で縛っておきます。二人一組の向かい合わせになり、一人がこもの長さを調整したものを反対側から巻き付け、もう一人がきれいに整えて荒縄で縛ります。一段ごと水平ににずらしていくのですが、ずらす幅を揃えるときれいに見えます。たよりない子株には竹製の支柱を取り付けたり、急に太さが変わる部分には詰め物をするなど、随所に細かいコツがあって、職員から職員に代々伝授されています。

最後に天端のこもが風で飛ばされないよう縄で押さえ、さらに太い幹が倒れないよう幹同士も荒縄で結び合わせれば完成。こも巻きは例年、気温の上昇を見ながら３月末頃に外します。

毎年この時期に暖かそうなこもをかぶったソテツを見ると、冬が来たーという気分になります！皆さんも植物園名物−こも巻きされたソテツを、ぜひ一度見にいらしてください。

四季彩の丘でレオノティス・レオヌルスが咲き始めました

四季彩の丘でレオノティス・レオヌルス（Leonotis leonurus　シソ科）が咲き始めています。南アフリカ原産の非耐寒性低木で、日本の西南部や南部暖地では戸外で越冬可能です。花冠は橙紅色で長さ７から８センチ。白花品種があります。英語名はライオンの耳（Lion's ear）、属名もギリシア語Leon（ライオン）とous（耳）に由来し花冠がライオンの耳に似ていることにちなみます。

ラパジェリアが咲いています!

観覧温室の冷房室で、ラパジェリア ロセアが咲いています。
チリ南部原産、ユリ科の半耐寒性の常緑つる性植物で、1属1種、チリの国花です。
夏の暑さに弱いため、日本の気候では栽培しにくいですが、場所を選べば屋外でも花を楽しむことができます。
属名はナポレオン1世の皇后ジョセフィーヌが少女時代に住んでいた領地ラ・パジェリーの地名にちなんでいます。

雪に負けない

スノードロップ（Galanthus nivaris）が球根ガーデンで咲いています。別名が「待雪草」とよばれ、雪がふったり消えたりする時期に咲きます。
花の少ない寂しい季節、雪に埋もれても花を咲かせる姿に勇気をもらえます！！

ルティア・フルティコサが咲きました!

観覧温室のジャングルゾーンではキツネノマゴ科のルティア・フルティコサが咲きはじめました。
あまり明るい場所ではないので花つきはよくないですが、とてもユニークな花です。
花をウサギに見立てて「Rabbit ears」、また、ハチドリに見立てて「Hummingbird plant」などの別名があります。

ムクナベネッティが咲き始めました！

観覧温室の水生・食虫植物ゾーンでは、世界で一番美しいつる性植物ムクナベネッティが咲き始めました。
ニューギニア原産、マメ科の大型つる性植物で、下垂した総状花序に多くの鮮やかな橙赤色の花をつけます。
約90本の花序がこれから順次開花していきます。写真右側の花序が蕾、左側が開花した状態です。
見頃は11月下旬から。

紅葉いろいろ その２

昨日に続き、いろいろな紅葉（黄色、褐色も含まれます）を紹介します。
数日来、雨が続いていますので、色もさらに鮮やかに見えます。
持ち帰ることはできませんが色合いを楽しんでいただければと思います。
写真の葉：カツラ、クヌギ、フウ、カエデ、カラコギカエデ、ハウチワカエデ、コハウチワカエデ、ソメイヨシノ、マユミ、サルスベリ、シナマンサク、ブナ、ピンオーク、ブラックオーク、レッドオーク、カキノキ、トウカエデ、モミジバフウ（アメリカフウ）

紅葉いろいろ

植物園では、いろいろな紅葉（黄色、褐色も含まれます）が楽しめます。
今年は順調に冷え込み、全般的に昨年より１週間ほど早く紅葉が進んでいます。
落葉しはじめる木やまだまだ緑の木があったり、コントラストが楽しめる時期です。
そんなとき、足元を見るといろいろな葉が落ちています。
持ち帰ることはできませんが色合いを楽しんでいただければと思います。
写真の葉：イチョウ、ヤハズホオノキ、ブナ、エノキ、サワシバ、ケヤキ、ナラガシワ、フウ、ナンキンハゼ、ヤマモミジ、コクサギ、カラコギカエデ、メグスリノキ、ユリノキ、ハウチワカエデ、イロハモミジ、イタヤカエデ、ハナノキ、マルバノキ、カナクギノキ

四季彩の丘でサネカズラの果実が見頃を迎えています

四季彩の丘でサネカズラ（Kadsura japonica）の果実が見頃を迎えています。サネカズラはマツブサ科の植物で関東、東海、北陸以南に自生しています。また台湾、朝鮮半島南岸、済州島にも分布します。汁液、つるが滑らかなことから「サナカズラ（さ滑かづら）」、転じてサネカズラになったと言われます。汁液は塗料もしくは整髪料として使われ、ビナンカズラ（美男葛）の別名があります。雌雄異株ですが同株のものもあり、両生花が混じる場合もあります。８月頃開花し晩秋に果実が赤く熟します。鳥の害がなければ年内はお楽しみいただけると思います。

京都府立植物園の紅葉

京都市内の各地で、紅葉が見頃を迎えていますが
本日の京都府立植物園の紅葉状況写真です。

１枚目は、なからぎの森のイロハモミジの様子です。　（実際は、写真よりも綺麗です。）


２枚目は、人気のフウの様子です。　（こちらも実際は、写真よりも綺麗。）


　　　　　　　　　　　　　　　　　（写真の腕を上げないと。。）

この週末は、京都府立植物園で紅葉散策などいかがでしょうか。

「オータム・イン・植物園」の御案内！

各地で紅葉の便りが届く中、
植物園でも、様々な木々が色づき始めています。

そんな植物園の毎年11月恒例イベントとなりました
　『オータム・イン・植物園』　のお知らせです。

11月24日（土）・25日（日）の２日間
今年も「紅葉散策ツアー」や「植物クラフト体験」を実施します。

また、初企画となります『ミニＳＬ』を大芝生地で運行します！！

またまた、こちらも毎年大好評いただいております
当園ボランティア団体「なからぎの会」の皆さんが作り方をアドバイスする
『紅葉や葉っぱの葉脈の栞』や『松かさで作るクリスマスツリー』（小・中学生対象）手作りコーナーも同時開設します。

　両日とも１日２回（10時〜と13時〜）整理券を配布します。
　こちら数に限りがございますが、みなさまお誘い合わせの上、是非、ご来園ください。


（写真はツリーのイメージと本日のフウの紅葉状況です。当日のツリーとは異なりますが、ご了承ください。）

たくさんのダースベーダーが…!!

今にも「You don't know the power of the dark side」
と言ってきそうなアリストロキア・サルバドレンシス。
花に目玉のような模様が入り、人の顔のように見えます。
映画「スターウォーズ」のキャラクターである
「ダースベーダー」によく似ています。

「ミニＳＬ」を運行します！

早いもので、明日から11月ですね。

植物園でも、紅葉の時期を迎えますが、
11月の毎年恒例イベントとなりました　『オータム・イン・植物園』　のお知らせです。

11月24日（土）・25日（日）の２日間
今年も「紅葉散策ツアー」や「植物クラフト体験」を実施しますが、それらに加え、
今回、初企画となります　「ミニＳＬ」を運行します！！

今日は、実際にレールを敷き、芝生地の状況確認を行いました。



両日とも10時から運転開始します。

みなさまお誘い合わせの上、是非、ご来園ください。

きのこ展 開催します

　１０月２７日、２８日の２日間、きのこ展を開催します。
　京都市近郊で採れた生きのこや写真パネルの展示、きのこの胞子の顕微鏡での観察やきのこの名前調べも行います。毒きのこの実物も見ることができますよ。
　２８日には、きのこに関する講演会も開催します。受講は無料です（入園料は必要）
　そのほか、きのこグッズの展示販売もありますので、是非お越しください。

　第２１回きのこ展
　　日時：１０月２７日（土）〜２８日（日）
　　会場：植物園会館１階展示室
　植物園教室
　　日時：１０月２８日（日）１３:３０〜１５：００（受付は１３：００〜）
　　演題：「人と山とキノコと−私たちはどのように付き合ってきたのか」
　　講師：佐久間大輔氏（大阪市立自然史博物館）

四季 彩（いろどり）の丘でコダチダリアの花芽がつきました

四季　彩（いろどり）の丘に植栽されたコダチダリアに花芽がつきました。四季　彩の丘は今年6月30日リニューアルオープンしましたが、コダチダリアはオープン前の6月下旬に植え付けられました。本来なら4月中に植え付けが終わらなければならない植物なので、うまく育たない株もありましたが、2株が無事に育ち、花芽をつけてくれました。コダチダリアは本来なら草丈5メートルもの高さになる植物ですが、四季　彩の丘の2株はそれぞれ2メートルに満たない高さで花芽をつけています。観察や撮影はしやすいかもしれません。例年ですと開花は11月中旬から12月上旬になります。コダチダリアは他に大芝生地西側にもあり、こちらは5メートル近くになる株です。

鏡池への貯水開始！

一昨日の夕方、清掃が終わった鏡池に貯水を開始しました。
写真は、昨日の朝の様子ですが、満水になるのには２日半ほどかかります。
明日にはリフレッシュした鏡池が秋空を写してくれることでしょう。

鏡池のハンター アオサギ

　河川、湖、水田などに生息するアオサギですが、食性は肉食で魚類、両生類、小型哺乳類、甲殻類、昆虫などを食べます。獲物に対する執着の強いアオサギは、今日も鏡池の掃除終わりをまって、カエルなどの獲物を、手すりから見下ろし待ち伏せしていました。

秋のバラ園

　皆さん、秋のバラが美しく咲き揃っています。この季節のバラは、5月の花と比べ色合いに深みと冴えがあり、とても魅力的です。来月初め頃までが見頃となりますので、ぜひ自分の五感を使い満喫してください。
　この時期に合わせて開催の「バラ展」は昨日で終わりましたが、京都にある２つの「ばら会」の会員さんが育てておられるバラを切り花で展示していました。３日間でなんと4000名を超える来場者に見ていただきました。(感謝！)

第４６回菊花展、開催中です！！

ただいま植物園中央、大芝生地にて第４６回菊花展を開催しています。
期間は１０月２０日（土）〜１１月１５日（木）までです。
今年は３５５鉢の出展があり、伝統的な「大菊１２鉢花壇」を始め、小菊盆栽仕立てのコーナーや、懸崖菊のコーナーを設け、様々なキクの品種を楽しむことができます。
また、昨年も好評だった小菊のトピアリーも展示会場西側で展示しています。ハートやコーヒーカップの形に仕立てられた小菊と一緒に記念写真はいかがでしょうか。
秋の行楽シーズン、陽光に照らされ花開くキクを見に、植物園へいらっしゃいませんか？