2013年05月15日

水車小屋周辺水路でグンネラ・マニカタの花序が確認できます

府立植物園:グンネラ花芽.JPG
水車小屋の前を流れる水路に今年からオニブキ=グンネラ・マニカタ(Gunnera manicata Linden ex Delchev.)を3株植栽しましたが、どの株からも花序が伸び出しています。今のところ順調に生育しており、一安心です。本種はアリノトウグサ科に分類されていましたが現在ではグンネラ科に分けられています。南米原産ですが暑さに弱い植物なので、これから無事夏を越して立派な株になってくれることを期待しています。
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2013年05月05日

ジャングルゾーンにコスツスを定植しました!

京都府立植物園:コスツス.jpg


観覧温室のジャングルゾーンにコスツスを植えました。
コスツスは以前ショウガ科でしたが、オオホザキアヤメ科という科名になりました。
葉が螺旋状について、おもしろい姿になります。
今回植えた中には、葉に軟毛が生えていて、
ビロード状の光沢がとても美しい種類があります。
うまく生育して、ジャングルゾーンの新しい顔となることを期待します。
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2013年05月04日

シャクヤクにアリがっ!!

シャクヤクとアリとアブラムシ.JPG


ゴールデンウィークが始まりました。植物園では約150品種500株のシャクヤクが見頃を向かえようとしています。そんなシャクヤクにアリが集っているではありませんか!! でも心配ご無用です。これはシャクヤクが蜜腺という器官から出す甘〜い蜜を求めて集まってきているだけなのです。一説には、写真にも小さく写っているアブラムシなど植物にとって有害な虫から守ってもらうための役割があるのではないかとされています。
アリがとう アリ・・・笑


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2013年05月02日

トイレの神様の名に由来する植物

府立植物園:ピンポンノキ(花).jpg府立植物園:ピンポンノキ(果実).jpg
 現在、鑑賞温室のジャングルゾーンでは、ピンポンノキ(アオイ科)が花を咲かせています。この植物は中国南部原産(熱帯性)の落葉高木で、高さ10〜17mになります。属名のステルクリア(Sterculia)は、ローマ神話に登場する便所の神様ステルクリウス=iSterculius)の名に由良し、ラテン語のstercusには「糞」という意味があります。本属の中には、花に悪臭があり、ハエを呼び寄せて受粉させることから、少し気の毒にも思える属名がつけられたようです。また、ピンポンといえばスポーツの卓球を思い浮かべますが、全く関係はありません。
 ピンポンノキの花は、小さいながらも法具の三鈷杵(さんこしょ)や五鈷杵(ごこしょ)のような造形的な形をしており、思わず見入ってしまいます。花の後には、鮮やかな朱紅色をした袋果をつけ、中には黒い種子が3〜5個入っています。この種子は煮たり、炒ったりして食べます。
 現在、写真(右)のように、結実はしていませんので、ご注意ください。
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2013年04月26日

植物園の腐葉土作り

府立植物園:落ち葉運び.JPG 府立植物園:落ち葉踏み込み.JPG 府立植物園:鶏糞・牛糞・油粕まぜ.JPG 牛糞マルチ.JPG

園内に落ちているケヤキやクヌギの膨大な落ち葉は、バックヤードにあるコンクリートで区切ったスペースに積み上げてあります。今日はその落ち葉を用いて腐葉土作りを行いました。
まず重機で専用の貯蔵場所まで運び、積み上げて踏み込みます。そこに牛糞・鶏糞・油粕を混ぜて水をまきます。そうすることで発酵がはやまり、自然にできる腐葉土に比べると、期間は2ヶ月程まで縮まります。貯蔵場所にはいりきらなっかた落ち葉にも牛糞をかぶせておきました。





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四季 彩の丘でキモッコウバラが見頃を迎えています

府立植物園:キモッコウバラ満開.jpg府立植物園:キモッコウバラアップ.jpg
四季 彩の丘でキモッコウバラが見頃を迎えています。今年は春先の気温が高かったせいか約1週間早くお楽しみ頂けます。キモッコウバラRosa banksiaeはバラ科の植物で江戸時代に中国から伝わりました。モッコウバラには香りがありますが、キモッコウバラはほとんど香りません。バラの一種ですがトゲが無く、八重咲きでほとんど実は出来ません。当園の株は高さ約5メートルに達し樹齢20年を超えています。


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2013年04月25日

第22回フクシア展開催!!

Fuchsia x hybrida.JPG
観覧温室のジャングルゾーンでは、明日からフクシア展を開催します。
フクシアは、中南米と西インド諸島を中心に分布しており、英名のLady's-ear-drops(貴婦人の耳飾り)のとおり、あでやかな花姿が魅力です。
暑さや寒さに弱く一般家庭で年間を通じて栽培することは容易ではありません。
今回はハンギングの大鉢を中心に展示しています。会期は5月12日の日曜日まで。
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2013年04月21日

植物展示場でサクラソウとイセナデシコの展示を行っています。

府立植物園:サクラソウ展示場.jpg府立植物園:イセナデシコ.jpg

ただいま竹笹園東側にある植物展示場で、サクラソウとイセナデシコの展示を行っています。
サクラソウは、サクラソウ科サクラソウ(プリムラ)属の多年草で、江戸時代中期から末期にかけて江戸を中心にさかんに栽培されました。医師であり博物学者であったドイツ人のシーボルトがヨーロッパにこの花を紹介したことから、サクラソウにはプリムラ シーボルディー Primula sieboldii という学名がつけられています。

イセナデシコは、ナデシコ科ナデシコ(ディアンツス)属の多年草で、花弁が細く裂け、下へ垂れる花姿が特徴の古典園芸植物です。江戸時代に現在の三重県松阪市を中心に品種改良されたため、伊勢撫子の名があります。伊勢ギク、伊勢ハナショウブと並び伊勢三珍花として知られ、どれも花弁が優美に垂れる姿を楽しみます。

サクラソウもイセナデシコも江戸時代の園芸文化をを代表する花です。
春爛漫の植物園へ、遠い時代の春の息吹を感じにいらしてはどうでしょうか。
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2013年04月20日

コンブレツム・グランディフロルムが開花中!

京都府立植物園:コンブレツム.jpg

観覧温室のジャングルゾーンではコンブレツム・グランディフロルムが見頃です。
西アフリカ原産のつる性低木で、シクンシと同じシクンシ科です。
開花時は花序付近の葉も赤くなり、とても美しいのですが、
つるは自由気ままに巻きつき、しかも硬くなるのですごく厄介です。
・・・隣の月桃がかわいそうです。
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2013年04月18日

シャクナゲのそっくりさん!?

Rhodoleia championii.JPG
観覧温室出入口の右横にあるシャクナゲモドキ(マンサク科)が見頃を迎えています。
原産地は中国南部で、寒さにやや弱いのですが、温室前で元気に育っています。
和名は、常緑の小高木で樹性がシャクナゲ(ツツジ科)に似ていることから由来し、学名のロドレイア(Rhodoleia)は、ギリシャ語でバラ(rhodon)と滑らか(leios)の意味があります。
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速報! キモッコウバラと寒ボタンが開花しました!!

府立植物園:キモッコウバラ.jpg府立植物園:ボタン`春日山’.jpg府立植物園:ボタン`秋冬紅’.jpg

園内ではヤエザクラが満開になり、いよいよ春本番という感じになってきました!!
四季 彩の丘も冬の間は寂しい風景でしたが、宿根草が次々と芽を伸ばしてきて、やっと春らしくなってきました。
連日暖かい日が続いているおかげでしょうか?
キモッコウバラが例年よりも一週間ほど早く開花しました!!昨日はほとんど蕾だったのですが、今日一気に花が開いてきました。

また、寒ボタンも春の花が咲き始めています。寒ボタンは春と冬に開花する二季咲き性の品種のグループです。春の花は普通のボタンよりも早めに咲きますが、キモッコウバラと同じく今年は例年よりも早く開花しています。寒ボタンは冬に雪囲いの中で咲く姿の方が有名ですが、春の花はより色鮮やかで、華やかな花姿を楽しめます!!

どちらも四季 彩の丘の東側で見ることができます。ボタンの花は開花期間が短いのでお早めにどうぞ!!

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2013年04月15日

四季 彩の丘ではシバザクラが見頃を迎えています

府立植物園:シバザクラ.JPG
四季 彩の丘でシバザクラが見頃を迎えています。シバザクラは北アメリカ東部原産の多年草で茎は地上を這うように伸びます。和名は花の形や色がサクラに、草姿、葉形がシバに似ることからシバザクラと呼ばれます。本種はフロックス属の一種で属名のフロックスはギリシャ語で炎を意味し、赤色の花に由来します。
グランドカバーとして用いられますが踏みつけられると生育が悪くなること、過湿に弱いことから丘陵や傾斜地に適します。開花期に丘陵を一面に赤、白、紫などに染めあげる様は圧巻です。
四季 彩の丘で5月上旬まで。
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2013年04月06日

テコマンテ・ウェヌスタが開花中!

京都府立植物園:テコマンテ.jpg

観覧温室のジャングルゾーンではテコマンテ・ウェヌスタが咲いています。
先に開花したテコマンテ・デンドロフィラと比べて、花つきがよく、生育も旺盛です。
落ちる花も半端じゃないです。

~観覧温室一部閉鎖のお知らせ~

期 間:平成25年4月9日(火曜)から工事終了まで
閉鎖エリア:熱帯高山室、砂漠・サバンナ植物室、鉢物展示室、アナナス室、ラン室、中庭

ご理解とご協力よろしくお願いします。
なお、工事期間中は、入室料無料です。

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2013年04月05日

花壇の植え替え

府立植物園:花壇植え替え.JPG

 観覧温室前花壇の植え替えを行いました。この時期、チューリップが咲き終わると、次の花壇苗を植え込んでいきます。花壇に何も植わっていない状況をさけるために、花壇係では、昨年の秋から播種計画をたてて、スムーズに花壇の植え替えができるようにしています。
 今回植え込んだのは、デルフィニウム、バーベナ、ガイラルディアの苗です。初夏〜秋にかけて見頃をむかえます。お楽しみに!!

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2013年04月02日

第22回球根ベゴニア展開催中!

begonia tuberhybrida.JPG
観覧温室のジャングルゾーンでは、第22回目の球根ベゴニア展を開催しています。
球根ベゴニアは、南アメリカのアンデス山系に自生する球根性のベゴニアを複雑に何度も交配して育成された交雑品種群です。
花が直立するスタンドタイプと下に垂れ下がるハンギングタイプがあり、カラフルな色や豊富なバリエーションが魅力です。14日(日曜日)まで。
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2013年03月26日

コヤスドウダン(ホンコンドウダン)が四季 彩の丘で開花しています。

府立植物園:ホンコンドウダン.jpg
四季 彩の丘でコヤスドウダン(Enkianthus quinqueflorus)が開花しています。コヤスドウダンは別名ホンコンドウダンとも呼ばれます。コヤスドウダンは中国原産の植物で日本のドウダンツツジ(E. perulatus)と同属ですが、花がより大きく、常緑である点が異なります。
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2013年03月25日

2種類の大型つる性マメ科植物が同時に開花!

Strongylodon macrobotrys.JPGMucunaNovoguineensis.JPG
観覧温室のジャングルゾーンでは、赤色のムクナ ノボグイネエンシスと翡翠(ひすい)色のジェイドバインの2種類のマメ科植物が、同時に開花しています。
ムクナ ノボグイネエンシスは、ニューギニア原産で1993年4月に国内で初めて開花しました。
ジェイドバインは、フィリピンのルソン島原産で花色が宝石の翡翠(ヒスイ)に似ていることから「ヒスイカズラ」とも呼ばれています。
ムクナ ノボグイネエンシスのほうは1花序だけで、すでに満開ですので、2種類同時に見られるチャンスはあと数日かも。
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2013年03月24日

ラヴェネア ミュージカリス

京都府立植物園:Ravenea.jpg
マダガスカル南部にある小さな川の限られた場所だけに約450個体のみが自生する非常に珍しい水生ヤシ。日本では当園だけにしかない。
水深2mぐらいの川の中からずんぐりとした幹を伸ばし、約15枚の葉を先端部につける。果実が川面に落ちる時の音が音楽のようだというのでミュージカリスという名前がついた。発芽すると川底に沈んで葉を出し、幼葉のときは水中で水草として育ち、大きくなると水上に現れる。
村人たちはこのヤシの幹をくりぬいてピログーズと呼ばれるカヌーのようなボートを作るという。
観覧温室、ジャングルゾーンで
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2013年03月21日

!植物園職員からのお願い!

府立植物園:人害.jpg
今日は非常に残念な事がありました。
四季 彩の丘にて、植物が盗まれているのが見つかったのです。
四季 彩の丘は、昨年6月30日にリニューアルオープンしたばかり。園内で一番新しいコーナーです。
リニューアルに伴って、大きな株が少なくなってしまい、以前のような充実したコーナーになるよう、職員が種から育てた宿根草の苗を植え付けつづけています。
宿根草は成熟した株になるのに何年もかかります。植え付けた苗が1年でも早く成熟するように職員が手間をかけ管理しているのですが、そんな中悲しい出来事を目のあたりにしてしまいました。

職員から切なるお願いです!!
植物園の植物はどれも職員が種や小さな苗から育て上げたものです。植物を痛めることなく観賞していただけますようお願いいたします。
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2013年03月20日

プセウドボンバクスが咲いています!

京都府立植物園:プセウドボンバクス.jpg

観覧温室の砂漠サバンナ室では、アオイ科のプセウドボンバクス・エリプティクムが咲いています。
葉に先立って咲く花は、花弁がなく、ガクが開くと、細い花柱と150個以上ある雄しべが展開します。
ガクは夕方、バナナの皮をむくように開き、中からシェービングブラシのような雄しべが出てきます。

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