2012年11月30日

ソテツにこも巻きをしました

京都府立植物園:ソテツのこも巻き.jpg
紅葉シーズンも終わりに近づき、いよいよ明日から師走ですね。植物園では本日、師走の風物詩―ソテツのこも巻きを行いました。

例年通り樹木係総出、そのうえ今年は特別に副園長の応援もあり総勢8名で、朝から3時半までかかりましたが、植物園会館前の1株と観賞温室前の1株、合計2株のソテツに冬支度が整いました。

こも巻きに使用するするのは、わらを編んだ菰(こも)と荒縄です。こもは、あらかじめ押切りで半幅に切り揃えておきます。これを下から順に荒縄で取りつけていきますが、その前に硬い葉を縛れる程度に剪定し、これを荒縄で縛っておきます。二人一組の向かい合わせになり、一人がこもの長さを調整したものを反対側から巻き付け、もう一人がきれいに整えて荒縄で縛ります。一段ごと水平ににずらしていくのですが、ずらす幅を揃えるときれいに見えます。たよりない子株には竹製の支柱を取り付けたり、急に太さが変わる部分には詰め物をするなど、随所に細かいコツがあって、職員から職員に代々伝授されています。

最後に天端のこもが風で飛ばされないよう縄で押さえ、さらに太い幹が倒れないよう幹同士も荒縄で結び合わせれば完成。こも巻きは例年、気温の上昇を見ながら3月末頃に外します。

毎年この時期に暖かそうなこもをかぶったソテツを見ると、冬が来たーという気分になります!皆さんも植物園名物−こも巻きされたソテツを、ぜひ一度見にいらしてください。



posted by 京都府立植物園 at 17:39| 植物園最新情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする